看板投票システムについて

当ウェブサイトは各事業者ページに、ユーザーによる看板への投票システムを備えています。是非お気に入りの看板を見つけて投票してみてください。

pointを+1する

公式facebook

  1. 京都かんばんねっと
  2. 看板よもやま話
  3. 【京都景観賞】市長賞受賞者インタビュー(京都一加編 後編)

看板よもやま話

【京都景観賞】市長賞受賞者インタビュー(京都一加編 後編)

更新日:2016.2.15

前回に引き続いて,京都景観賞で市長賞を受賞されました「京都一加」について,広報担当の菊池さんにお話しをおうかがいします。
(前回の記事をご覧になっていない方は,コチラからご確認いただけます。)
今回は,店舗づくりや広告物について,そして京都への想いなどをお話しいただきました。

伝統的な美意識を形にした店舗,広告物


――続きまして,今回市長賞を受賞されました広告物や建物に関しておうかがいします。デザインに配慮された面はあったのでしょうか。

菊池さん:繰り返しになりますが,「二減一加」という考えをどのように実現するかということですね。
     たとえば,気軽に入ってもらえるように,畳は必要だけれどたいそうにしない。
     そうすると今度は,着物を広げられるスペースがないという問題が起こります。
     そこでメインのスペースに着物を広げるための大きなテーブルを置くことになりました。
     必要なパーツやツール,仕様を考えた時に,「二減一加」という考え方から降ろしてきた面と,
     機能性から追求していったものを,日本の美意識に合わせて形にするということを考慮しました。

――広告物に関して,ロゴマークの由来はどういったものなのでしょうか。

菊池さん:このロゴマークは「京都」と「一加」と朱の印影で出来ています。
     まず「一加」をブランド名にすることが決まった後,京都の美意識,着物の伝統を背景にしていることを自負し,
     誇りとして持っていたいということで「京都」を付けて「京都一加」となりました。
     ロゴとして表現するにあたっても,和風の字体で京都の伝統を背景に持つことを示したいと思っておりました。
     奇をてらわずに正統的なものにし,そこに印影を入れました。日本の伝統として押印する文化があるので,
     その根付いている文化をデザインとしても取り入れました。

――店舗入り口のロゴはシンプルですが,建物や全体の景観と調和していますね。

菊池さん:ありがとうございます。実は,この看板の前で写真を撮っていかれる方も結構いらっしゃるんです。
     なぜだろうと思っていたのですが,「素敵だから記念に」と言っていただいて。
     白を背景にしたのは清潔感や明るさを大切にしているからです。日本の建物は漆喰やふすまなど白い調度が多いですよね。
     墨文字の書体も見慣れているし王道の様式美になっていると思いますので,取り入れました。
     着物にも同じようにひとつの様式美があると思っているんです。
     着物,帯といったアイテムは,形も何が必要かもある程度決まっていて,素材や色柄が変わることで個性や季節感を出していきます。
     そのような様式美は多くの日本の伝統,文化に形として残っています。それを変に変えるつもりはありませんし,
     伝統的な美の精神は保っていきたいと思っています。


京都への感謝の気持ち,そして京都らしい景観とは

――広告物にも事業への想いが投影されているんですね。京都や和の心を大切にされているのがよくわかります。
  京都で御商売をされていく中での想いをお聞かせください。

菊池さん:青木がよく語っていることなのですが,青木自身は滋賀の出身ですが若い頃から京都で生活し,
     また俄というブランドを京都で立ち上げました。京都のまちで俄は成長させていただき「京都に感謝している」と申しております。
     着物という,京都を中心とした伝統産業に新しく携わらせてもらうことで,「京都に恩返しができるのではないか」という想いが
     一加を展開する中にあります。自らと自らが立ち上げたブランドは京都に育ててもらった。
     名前に「京都」を付けましたし,本店も京都に構えさせていただいております。
     京都発祥ということは自分達の誇りとして常に持っていたいと思っております。

――京都ブランドに誇りを持つということですね。景観に関してはいかがでしょうか。

菊池さん:景観が良くなることで観光に来られる方も増えるでしょうし,住んでいる人も気持ちがいいものだと思います。
     また,「このまち素敵だな」という思いが増えてくると,そこに新たな活気も生まれてくるのではないでしょうか。
     景観の向上が店や企業などを呼び,いい循環になっていると思います。
     私は一加ができる時に京都に来たのでまだ京都歴2年半ほどなのですが,修学旅行などで来た時とはずいぶんと風景が違いますね。
     看板もすっきりとして,「マクドナルドや他のチェーン店も京都では色が違う」と聞いていましたが,
     「本当にそうなんだ!」という驚きと同時に「本当に力を入れて取り組まれているんだな」と感じたのを覚えています。

――ローソンや佐川急便等,京都景観賞でも京都仕様のデザインを多く表彰させていただいています。

菊池さん:祇園佐川急便さんは,ここまで突きつめるとすごいデザインだと思って感激しました。
     もとからある企業デザイン,カラーに対し,景観を制約と考えるとマイナスに捉えられますが,
     逆にチャンスと捉えれば,突き抜けてとてもいいものができるという模範に感じました。
     制約が悪いことばかりではなく,アイデアの源泉だと考えれば,解決の方法として祇園佐川急便さんのデザインは
     とてもクリエイティブだと思います。看板や暖簾の一つひとつももちろんですし,店舗,スタッフのユニフォームまで,
     景観を損なわないばかりかむしろ京都らしさを活かしていて,それが新しい特長になっている。
     必要なものを守りながら,京都の美意識を持ってまちづくりに参加されていると感じました。
     気持ちの良い景観はいろいろなお店も人も惹きつけるのではないでしょうか。


京都の伝統産業を新たに展開されている中で,昔からあるものをただ守るだけでなく,新しい風を吹き込んでいらっしゃいます。
京都が誇る産業や景観づくりにも,その想いがどんどん広がっています。

  • 京都市情報館
  • 京都観光Navi
  • 歩くまち京都
  • 京広美ホームページ
  • 公益社団法人京都デザイン協会
京都市 都市計画局 広告景観づくり推進室
〒604-8101 京都市中京区柳馬場通御池下る柳八幡町65 京都朝日ビル10階
TEL:075-708-7690